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2023年11月の言葉2023.10.27
今月は、中学校へ出前授業に行く予定で、作成したものです。
きょうは、花屋の仕事や日頃感じていることをお話ししたいと思います。
1つ目は、社会に出て一番大事な事は元気よく挨拶をすることだと思います
- 人間関係をよくする。
- 朝、私は店の前を通る人に「おはよう」「いい天気ですね」「秋らしく朝晩涼しくなりました」と元気よく出来るだけ多くの人に声をかけるように心がけています。
- 全然知らなかった人もいつの間にか、犬の話や草花の話をしています。
- 友達や家庭、クラブなどで意見がかみ合わないときに、翌日不機嫌な顔をされるときがあると思います。謝まったり、訂正したりすることが出来にくい時があります、そんな時でも自分の方から、必ず明るく「おはよう」の一言をいいます。 日数を重ねるといつの間にかわだかまりは消えていると思います。
- 例えば、朝一番のお客様で自分の体調が悪く挨拶もそこそこに、ぼそぼそと接客していたら、そのお客様曰く。「折角いい入荷したてのお花なのに悪く見えるし、値段が高く思う」。
- 反対に、気持ちのいい元気な挨拶、会話をされると「買った花もルンルンで活けられるし、一日中気持ちが良い。
- 安い買い物をしたと、ついつい思ってしまう。
- 健康に良い
- 大きな声で挨拶する事ですることで、血流が良くなり体温が上がる。
- 少々しんどくても、大きな声を出すとテンションあがり、いつの間にか身体が軽く感じる。
2つ目は花屋の成り立ち
- 京都、大阪、東京、金沢、など歴史的に古い所は切花や園芸、造園とそれぞれに取り組みがあった。
- 切花に関しては、神社、仏閣に飾る花、家庭で飾る花、亡くなられたときにお供えする花、
- 例えば亡くなられたときに一番にお供えする花に樒(しきみ)があります。
- 樒はいい香りの香木で、お線香の原料にもなりますし毒を持っています。
- 樒は、昔土葬でしたので虫除けと香りを取り込むことで、一緒に埋めました。
- そのことから、お墓には今でも樒をお供えします。
- 死と言う字は、旁(つくり)のカタカナのヒは人を表し偏の横─位置にカタカナのタのような字ガツ編を書きます。これは、人の骨の形からでき、人の命が尽きて骨になる事を示しています。
- そして、葬式の「葬」ですが草冠に死と言う字を書き脚の部分に草をかきます。この字から推察して紀元前から人が亡くなると草の生えるところに埋めていたことになります。
- 絵画はヨーロッパでも日本でも古くから景色絵や室内で飾られている様子が、デザインを学ぶ上で大変参考になります。
- 絵画から色彩、遠近、などを学ぶことが出来ます。
- 絵画を見ているとこの様な面白い興味深い絵に出くわすことがあります。
- これは、日経新聞で掲載されていたものです。
- この絵は万有引力の発見や微分積分の発明で知られるニュートンはシャボン玉を見て光の反射や干渉色の考察を始めたとされる。
- プリズムによって光が七色に分かれる原理を最初に理論化し『光学』を著した。
花も商品としてとらえている間は、面白くもおかしくもない
- 花は当然のことながら、色があり香りがあり、形があります。
- これは植物が生き残るために、植物が進化したものです。
- 虫や動物にも好みがあり、黄色が好きな虫、真っ赤が好きな虫、夜にいい匂いのする植物が好きな虫、筒状のつぼの形をして虫を取り込む植物
- 蜜で繁殖に利用する植物
- 葉や幹を切ると茶色や黒くなり、その切り口から病気にならない様に乾燥して切り口を閉じる。人も切り傷をするとかさぶたが出来るのと同じ原理。
- ペチュニヤと言う春から夏にかけて咲く(朝顔に似た花)この植物は、アブラムシのいる国では葉がべたっとしているが、アブラムシのいない国では、べとつかない。
- 植物は知れば知るほど不思議で面白い。
- ドイツではマイスターと言う資格があり、その資格がないと花屋さんが出来ないとされている。
- 20年ほど前でもその資格を持っている人の給料は70万から80万円と言われていました
- 日本では、何の資格もなく花屋は出来ます。
- 色々の資格試験はあります。色彩、デザイン、園芸、などなど国家検定もあります。
- 何にでも興味を覚え、感動、感激する心を持って仕事に取り組むと、おのずと道は開きます。
- 最後に何に取り組むにしても、三日、3ヶ月、3年と昔から言われます。
- 続けることに意味があると思います。
と言う様な事を話す予定でした。
2023年10月31日 西井忠義