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2023年9月の言葉2023.09.01
今年の暑さは。お盆が過ぎても一向に下がる気配もなく、日中は30度を超える日が続いております。
庭木も人工的な水やりだけでは、葉先が水不足で薄茶色く枯れこんできている木々が見受けられるようになってきました。
入会させて頂いて、一番に困ったことは会員の皆様と話が出来なかったことです。
・お酒飲まない・タバコ吸わない・一番苦痛だったのはゴルフしない・女遊びしない
・新聞読まない、の無いないづくしでしたので、指定席に座って皆様の行動、話の内容に耳をそばだてて、少しでも話に加わるように努めました。
その様な中で、会員のKさんという「水道設備」の会社を経営なさっている方が、新入会員の方に努めて声を掛けられてました。 朝5時ごろに出社されるようで、花に関係のある記事が載っていると切り抜いてこられ、話のタネづくりをしてくださってました。そして、営業で店の近くに来ると、喫茶店に連れて行っていただき、世間話、ロータリーの話など本当に今でもKさんの人となりを、鮮明に思い出すことが出来ます。
この様な事が、新聞を読みだすきっかけになったかもしれません。
ロータリーの良い所は、色々の役目を頂いても基本断ってはいけない、とわたくしは思っております。 また周りの人もよく見ておられて、私にでも勤まるような委員の役目から話を持ってきていただきました。 それから10年ぐらいたって、確か15周年記念事業の時、記念行事として会員のMさんの奥様の関係で「裏千家の千宗室」(現玄室)様をお招きして、講演をして頂く事になりました。担当のクラブ奉仕委員長を私」が務めさせて頂きました。商売も大変繁盛していた時でもあり、M会員の奥様を通じてや、裏千家の役職の方と講演会の内容を取り決めるのに、慎重に慎重に事を運んでおりましたので、・気遣い・時間調整、・仕事のやりくりなどなど、この時久し振りに寝る時間、身を削っての思いがありました。
しかし、この私にとって大きな仕事、事業をさせて頂いたことで仕事の進め方のコツの様な物を習得することが出来ましたのもこの時だと考えます。
「今やる、直ぐすむ」物事をする上での時間短縮にもつながっています。
お茶の話が出ましたので、おもてなしの話を少し。
ではもてなしはどうか。
滝川クリステルさんが東京オリンピック招致のプレゼンテーションで「お・も・て・な・し」と言った、その何年か前のこと。東京からの客と、うちの近所のホテルで待ち合わせをして、こちらが遅れて行ったら、その人は入り口に立って待っていた。
駆け寄って、「申し訳ありません」と謝ったのですが、「出迎え3歩、見送り7歩ですから気になさらないで」と言われました。
来客のときは玄関先で出迎え、客が帰る際には道まで出て、その背中が見えなくなるまで見送る。これがおもてなしの精神でしょう。
独座独服
その後に幕末の大老、井伊直弼の「茶湯一会集」を読んで、これだと再認識しました。そこに「独座観念」という事が書かれている。茶事が終わり、主人は「客の見えざるまでも見送るなり」。そして茶席に戻り、炉の前に独座して、去って行った客のことを思い、一服の茶をいただく。独服ですね。独座独服。いい言葉じゃないですか。
源流に曹洞宗の道元の無の文化があります。客人を迎える時は自分を無にして、相手を無人蔵にする。
浄土真宗は「おかげさま」の精神。阿弥陀仏の光の下に自分はいると。もてなしの心につながります。
皆様いかがでしょうか。
2023年8月24日 西井 忠義